前立腺に関するさまざまな病気

 前立腺に発生する代表的な病気は前立腺肥大症と前立腺癌の2つですが、それ以外にもさまざまな病気が存在します。
発症例の多いものとしては、まず前立腺炎が挙げられます。前立腺炎には、急性前立腺炎と慢性前立腺炎の2種類があります。
その他、前立腺結石や前立腺結核、前立腺肉腫なども前立腺に関連する疾患です。この中では前立腺肉腫が最も稀で、しかも悪質な病気となります。

前立腺結石

 前立腺結石は、実はほとんど全ての成人男性が持っており、大抵は身体に悪影響を及ぼさない程度の小さなものです。こうした結石に関しては、特に治療の必要もありません。
 しかし、前立腺肥大症などによって尿道が狭まり、尿が停滞したことによって起こる結石が、前立腺の内腺と外腺の間にできた場合、結石が増大し、各種排尿障害が顕著に現れることがあります。こうした場合、多くは前立腺肥大症などの治療と同時に、結石を治療によって除去します。

前立腺結核

 前立腺結核は、それ自体は通常症状を持ちませんが、同じく結核性の炎症が精巣に発生することがあるため(結核性精巣上体炎)、多くの場合これによって発見されます。
 前立腺結核に対しては、多くの場合化学療法が用いられます。現在では結核を治療することはさほど困難ではありませんが、前立腺結核患者は同時に腎臓や膀胱結核を併発しているケースが多く、治療は2年程度続くことが多いようです。

前立腺肉腫

 前立腺肉腫は、前立腺に発症するさまざまな疾患のうち、最も稀なものの一つですが、同時に最も危険な病でもあります。
 前立腺に発症する悪性腫瘍の99%は癌ですが、稀にこの前立腺肉腫が現れます。前立腺癌とは違い、主に15〜25歳の若者や、幼児に発生します。発症すると、排尿障害、時に便秘などが起こります。
 進行が早く、転移も起こります。早期に発見された場合は前立腺全摘除によって完治することができる場合もありますが、発症時に既に転移を起こしていることがほとんどです。治療は化学療法によって行なわれますが、効果はあまり高くありません。


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