加齢とED ( 勃起障害 )の関連性

 高齢者ほどEDの有病率が高くなる理由には、おおまかには身体的なものと精神的なものに二分することができます。まず、身体的な理由としては、以下のようなものが挙げられます。
 ・陰茎支配血管系の変化(陰茎に血液を送るために必要な血管機能の異常)
 ・男性ホルモンの欠如
 その他、糖尿病や高血圧症などの生活習慣病に伴ってEDが発症するケースも多く見られます。

日米のED率の比較

 次に、日本とアメリカとのED有病率を比較します。アメリカのボストン近郊を中心に調査された中高年におけるED有病率と、日本のデータとを比較したところ、全体的には日米におけるED有病率はほぼ同じでしたが、高齢層に近付くにつれ、日本のほうがED有病率が高いという結果が出されました。
 日本ではこれからも高齢化が進んでいくことが予想されますので、今後、EDに関する研究はさらに進められていくべきであるといえます。

国内におけるEDの患者数

 1987年に実施されたある調査によると、国内のED患者数は推定207万3000人〜416万8000人程度でした。しかし、同じ方法で1998年に行なった調査では、推定467万2300人〜940万4100人とされています。
 単純計算で、10年間の間に2倍近くにED患者が増加したことになります。この原因としては、日本の急速な高齢化に伴い、加齢によるED患者が増加したことが推測されます。

世界におけるED患者

 1998年、日本、ブラジル、イタリア、マレーシアの4カ国合同で、ED患者数の調査が行なわれました。  この調査の中間報告によると、日本におけるED患者数については、以下のようなデータが得られました。
 ・完全なED患者:174万人
 ・中等度のED患者:800万人
 ・軽度のEDを含めた患者数:980万人以上
 日本の31歳〜70歳の男性のうち、EDの有病率は39%というものでした。
 これに対し、ブラジルは15%、イタリアは21%、マレーシアは16%という結果でした。このように日本におけるED有病率が高いのは、やはり日本の高齢化が他国と比べて進んでいることが原因と考えられます。


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